商売の基本は掃除から

よく繁盛している店は掃除が行き届いていると耳にします。
しかしこれはレストランに限った話ではありません。お客様が直接お店に来ることが無いフードデリバリーのお店であっても、掃除は店舗運営の基本中の基本ですし、売れてるお店ほど掃除を重視する傾向にあります。

ではなぜそこまで掃除が大切なのでしょうか?
その重要性を踏まえた上で、うまく掃除をするコツもご紹介します。

なぜ掃除が重要なのか?

なぜ掃除が重要かというと、なんと言ってもまず第一は衛生面。
ブログで何度もお伝えしてきましたが、フードデリバリーにとって一番重要なのは衛生管理が行き届いているかどうかです。

いくら料理がおいしくてもその料理が不衛生な環境で作られていれば、食の安全を提供しているとは言えませんし、あなた自身そんな不衛生な店から料理を買いたいと思いませんよね。
また掃除を怠ると作業効率が低下したり、厨房機器の故障や事故につながることもあります。
ただの掃除と思わず、基本となる掃除こそ徹底してやって頂きたいものです。

特に怠けがちな掃除箇所

①グリストラップ

グリストラップとは、業務用の厨房で設置が義務付けられている「油脂分離阻集器」のことで、文字通り油と水を分ける仕組みとなっています。

これを放置すると、浮いている油が固まり、側溝や配管にこびりつき配管詰まりの原因にもなります。また、夏場は菌の繁殖が早く、ぬめりが発生しやすいので、その前に洗浄することが重要です。足元がぬるぬるしていると厨房の行き来もしづらく作業効率も落ちてしまいます。

目標はグリストラップ内の水が透き通る状態になるまで毎日掃除する事!
掃除が面倒だからといって1日でも空けてしまうと、次に掃除をする時に匂いやぬめりが強く出てしまうので、1日たりともさぼらないことが重要です。

毎日の営業終わりの業務の一つとしてグリストラップの掃除を入れるなどして日常に取り入れると、掃除しやすくなると思います。

②冷蔵庫

冷蔵庫の扉や取っ手は雑菌が付着しやすくなっているので、出し入れするたびにふき取るのが理想です。

そして意外と見落としがちなのが庫内の整理。食材を詰め込みすぎると冷気が行き渡らなくなり菌が増殖しやすくなります。
また冷蔵庫のどこに何があるのか分からないと長時間冷蔵庫を開けることになり、庫内の温度が上がり食材の劣化に繋がるので、庫内の整理も1日に1回は必ず行うのが望ましいです。

③フィルター

ダクトやエアコン・冷蔵庫などのフィルター掃除も週に1回は行いましょう。

フィルター掃除をそのままにしておくと、フィルターにホコリや汚れが蓄積します。そうなるとエアコンや冷蔵庫の効きが悪くなり無駄に電気代を浪費するだけでなく、機器が故障しやすくなったり、最悪の場合火が汚れに引火して火災になる可能性も考えられます。

「めんどくさいから今度やろう」と思っていては絶対に掃除できません。
火曜日はダクト、金曜はエアコンといった具合に、週の中で掃除する日を決めてルーティーン化すると、もれなく掃除できるかと思います。

まとめ

確かに掃除はめんどくさいです。
1日くらいサボってもお客様には気づかれないかもしれません。だからと言って掃除をサボると益々やらなくなるものです。

そんな汚れだらけの環境で仕事するとなるとスタッフのモチベーションも下がっていくでしょうし、お客様にも伝わります。逆に掃除の行き届いた店内はそこにいるだけで気持ちいいですし、スタッフの気持ちもイキイキとしてきます。そんなところも繁盛店の多くが掃除を重視している所以かもしれません。

売上げを上げるために新メニューを考えたり販促にお金をかけるのもいいですが、まずは商売の基本である掃除を、今一度見直してみてはいかがでしょうか。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。