デリバリー販促の基本、チラシについてのアレコレ

 フードデリバリーの販促と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?
最近ではウーバーイーツや出前館などネットを使った販促も増えていますが、やはり基本となるのはチラシです。 しかしチラシ販促と言っても、その内容はもちろん何枚印刷するのが適正か、どのように配布していけば良いのかなど、チラシ販促を上手く活用するにはそれなりにコツがいります。

 当然ながらチラシ販促のやり方に絶対的な正解はないのですが(あれば僕が教えてほしいくらい。。。)、今回は比較的スタンダードな方法をご紹介します。

①チラシのデザイン・内容

 最も重要かつ最初にやらなければいけないのが、チラシのデザインやその内容です。先月オープンしたばかりのデリバリーのチラシを例に見てみましょう。

表面は美味しそうな料理写真を大きく載せインパクト大なデザインに。いかにお客様の目に留まるチラシを作れるかが重要です。

 まず押さえておきたいポイントは、何が食べられるのかを明確にすること。
このチラシはA4サイズの両面刷りになっていますが、表面の一番上に「生姜焼き・味噌カツ専門」と明記し、看板メニュー2品を写真付きで大きく載せることで、視覚から何のお店かが伝わるようにしました。
そしてお店がまだ立ち上がったばかりという事もあるので、まず店の名前と存在を覚えてもらえるよう、写真と同じくらい店名を大きく表示しチラシを手にした人の目に留まるようにしました。
 チラシデザインで陥りがちな失敗が、情報を詰め込み過ぎてしまう事です。料理やお店のことを知ってほしい一心で、1枚のチラシの中に情報をあれやこれやと入れようとしがちですが、そういった文字情報をしっかり読み込まれる方はごく稀ですし、本当にアピールしたいポイントがぼやけてしまいます。
 更にデリバリーの場合は美味しそうなビジュアルを見て直感的に料理を選ぶ人が大多数です。
 ですので情報を入れ込みたい気持ちはよくわかるのですが、出来るだけ情報は必要最低限に留め何をアピールしたいのかを明確にし、それよりも写真を大きくしてビジュアルに訴えかける方が、デリバリーの販促チラシとしては正解と言えます。

裏面の商品一覧も、写真に大小をつけることでさりげなくお店のおすすめをアピール。これだけで出数が大きく変わります。

 また今回はチラシの反響率を上げるために200円の割引クーポンと赤ワインの特別価格を付けました。ただしクーポンを使うのには注意が必要です。チラシに毎回クーポンを付けてしまうと、お客様としてはクーポンがあることが当たり前になり、本来の価格では売れなくなってしまいます。
 商売の基本は適正価格で売ること。ですのでクーポンを使うならオープン直後や周年記念など、イベントに合わせて起爆剤的に使う方が望ましいです。

②適正な印刷枚数

 チラシ販促は、たくさん配布すればするほど良いと思っていませんか?確かに配布枚数が少なすぎるのは問題ですが、だからと言って多ければ良いというわけではありません。
 僕の経験上、オープンしたばかりのお店であれば2万枚は必要になってきますが、6万枚を超えてくると、それ以上配布しても売り上げが上がらない傾向にあります。ですので6万枚をMAXに準備すると良いでしょう。

 ちなみに、個人経営のお店ではそれだけの枚数のチラシを用意するのはコスト的にも厳しいですし、配布しきれない可能性もあるのでちょっとハードルが高いですよね。その場合は1枚単価2~3円を目安に用意すると良いかと思います。

③配布方法

 配布方法にもちょっとしたコツがあります。それは後からデータ集計が出来るよう、あらかじめ配布方法を細かく決めておくこと。
 配るエリアは細かくブロック分けし(〇丁目・〇番地まで分けるのが望ましい)、配布枚数や配布時間も分類した上で、計画的に配布します。そうやって配布エリアを細分化することで、どのエリアのどの時間が反響が高いか測定・分析がしやすくなりますので、反響の高いエリアは配布枚数を増やしたり・頻度を増やしたりするなど、より効果の高い配布が可能になります。

 折角お金をかけて作ったチラシです。その効果を最大限引き出すためにも、適当に配るのではなく、計画的に配布するようにしましょう。

まとめ

 まだまだチラシに関するポイントはたくさんありますが、とりあえず基本となる情報をご紹介しました。
 チラシはお店の顔とも言うべきツールですが、それを活かすも殺すもあなた次第。正しい知識を身に付けることで更なる売り上げアップが望めますので、ぜひ販促にも力を入れてみて下さい。

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